本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
ポンド/円(GBP/JPY)を5分足で取引するデイトレード型EA「London Fix Strategy」を、Fマガ編集部が実データで検証しました。結論からお伝えすると、総合評価はD(★2.0/5.0)。フォワードのプロフィットファクターは1.01とほぼブレイクイーブンで、現状ではスプレッドコスト次第でマイナスに転落するリスクが高い水準にあります。
直近90日間の取引数は3件と稼働が停滞しています。一方で損益比は平均損失548円に対し平均利益478円と1対1.15程度で、極端な利小損大ではありません。データが80取引と少なく判断が難しい段階のため、良い点も懸念点もシストレ.COMの実績データをもとに正直にお伝えします。
30秒でわかる London Fix Strategy
- 総合評価 ★2.0/5.0(D|PF1.01で様子見推奨)
- フォワード 勝率53.8% / PF1.01 / 80取引
- ロンドン市場オープンからフィックスまでの時間帯を狙うデイトレード型
- 直近90日3取引・稼働ペース大幅低下で現状把握が困難
- 一言評価「ロジックは筋が通るが、データ不足と低稼働で現時点の評価はDに留まる」
London Fix Strategyの基本情報
GBP/JPYの5分足を対象とするデイトレード型で、無料版と有料版(19,800円)があります。開発元はSEVEN SYSTEM TRADEで、ロンドン市場の活発な時間帯に限定して取引する時間特化型の設計です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EA名 | London Fix Strategy |
| 開発元 | SEVEN SYSTEM TRADE |
| 価格 | 無料版 0円 / 有料版 19,800円 |
| プラットフォーム | MT4 |
| 通貨ペア | GBP/JPY(ポンド/円) |
| 時間足 | 5分足(M5) |
| トレードスタイル | ロンドン時間特化デイトレード(損小利大) |
| 最大ポジション数 | 2 |
| 購入者数 | 83人 |
| Fマガ総合評価 | ★2.0/5.0(D) |
核心はロンドンフィックスという定例イベントを利用した時間特化型の取引です。無料版から試せる点と最大2ポジションのシンプルな構成は評価できますが、フォワードはPF1.01と実質ブレイクイーブンで、データが積み上がるまで慎重な観察が必要です。
ロジックと売買戦略
このEAが狙う「ロンドンフィックス」とはどのような時間帯なのか、取引の仕組みから整理します。
ロンドン市場とフィックスの仕組み
London Fix Strategyは、ロンドン市場がオープンする日本時間16時から、ロンドンフィックスが行われる22時頃までに絞って取引します。「ロンドンフィックス」とは、毎日ロンドン時間17時(日本時間22時頃)に銀行や機関投資家の大規模な売買で為替レートの基準値が設定される慣行です。
この時間帯は機関投資家のリバランスや実需の売買が集中し、通常より方向性が出やすい場面が生じやすいというのがこのEAの発想の根拠です。GBP/JPYは1日の平均値幅が100〜200pips以上になることもある値動きの大きい通貨ペアで、その特性とロンドン時間の活発さを掛け合わせた設計です。
エントリーと決済の仕組み
開発元によると、1トレードあたりの期待利益は4pips超を目標とする損小利大の設計思想です。バックテスト勝率は51.00%と低めですが、勝ちトレードの利益が負けの損失を上回れば長期的に利益を積み上げられるというロジックです。最大2ポジションまでの同時保有で、ナンピンマーチンのような際限のない建玉増加はなく、含み損が無制限に膨らむ構造ではありません。
ただし実フォワードの損益比は平均利益478円に対して平均損失548円と、設計とは逆の損大利小になっています。この乖離は注意が必要な点で、損益比が逆転した状態がPF1.01という結果に直結しています。
GBP/JPYと5分足の相性
GBP/JPYの5分足はノイズが多い反面、ロンドン時間帯のように明確な方向性が出る局面では強いトレンドが発生しやすい特性を持ちます。一方でGBP/JPYはスプレッドが広い傾向があり、4pipsという目標利益に対してスプレッドコストの影響が相対的に大きくなる点は運用前に認識しておく必要があります。
GBP/JPYは英国の経済指標で急変しやすく、ロンドン時間帯には指標発表が集中します。重要イベント前後は一時停止を検討し、スプレッドの小さいブローカーを選ぶことが損益改善の第一歩になります。
フォワード成績の実績
ここに掲載する数値は開発元の宣伝データではなく、シストレ.COMがリアル口座で計測しデータベースに蓄積した実測値です。
フォワード成績サマリー
| 指標 | 実測値 | Fマガの見方 |
|---|---|---|
| 総取引数 | 80取引 | ⚠ 判断に必要な最低ラインには届いていない |
| 勝ち数(勝率) | 43勝(53.8%) | バックテスト51%よりは高め・実数は小さい |
| プロフィットファクター | 1.01 | ⚠ 実質ブレイクイーブン。スプレッドで即マイナス |
| 総利益(累計) | 283円(0.01lot換算) | 80取引で283円は実質ほぼゼロ |
| 90日利益 | 202円 | ⚠ 直近3取引のみで参考値として読む必要あり |
| 90日取引数 | 3取引 | ⚠ 稼働ペースが大幅に低下している |
| 総グロス利益 | 20,541円 | 勝ちの合計 |
| 総グロス損失 | 20,258円 | PF1.01の根拠 |
| 平均利益(1取引) | 478円 | 損益比は逆転気味 |
| 平均損失(1取引) | 548円 | ⚠ 損失が利益を上回っている |
成績の読み解きと注意点
PF1.01は、80取引で20,541円稼いで20,258円を失ったことを意味します。差額の283円がすべての利益で、ロットを上げて金額が変わってもこの比率自体は変わりません。損小利大を目標とするEAが平均損失548円・平均利益478円という損大利小の状態にあり、このままでは勝率53.8%でも利益を積み上げにくい構造です。
ただし80取引は統計的に安定した判断には少なく、この乖離が永続するのか一時的なのかは見極めにくい段階です。損益比が1対1.15程度に収まっている点は相対的にはまだ健全で、問題はPF1.01という数値そのものです。また直近90日間の取引数が3件にとどまっており、相場環境の変化にエントリー条件が合わなくなっている可能性があります。稼働率の低下はフォワード実績の蓄積停止を意味するため、評価のアップデートも難しくなります。
5段階評価(総合グレードD ★2.0)
Fマガ編集部が5つの軸で独自評価を行いました。各スコアの根拠を透明化しています。
| 評価軸 | スコア | 根拠 |
|---|---|---|
| 収益性 | 1 / 5 | PF1.01・80取引で283円のみ |
| 安定性 | 2 / 5 | 80取引のデータ不足・直近活動低下 |
| リスク管理 | 3 / 5 | 最大2ポジ・損益比1対1.15は比較的良好 |
| 信頼性 | 2 / 5 | 90日3取引と稼働率が低下 |
| コスパ | 3 / 5 | 無料版あり・有料1.98万円 |
| 総合 | 2.0 / 5(D) | PF1.01・様子見推奨 |
評価できる点
- ✅ 無料版から試せるため、初期コストゼロで動作確認ができる
- ✅ 最大2ポジションという上限設定でリスクが膨らみにくい構造
- ✅ 損益比が1対1.15程度にとどまっており、極端な損大利小ではない
- ✅ ロンドン時間帯に絞るという時間特化型の発想は理にかなっている
- ✅ 有料版が19,800円と他社比較で手の出しやすい価格帯
注意すべき点
- ⚠ PF1.01はスプレッドコストだけでマイナスに転落するリスクが高い
- ⚠ 80取引では統計的な安定性が確認できず、評価が困難な段階
- ⚠ 直近90日間の取引数が3件と稼働ペースが大幅に低下している
- ⚠ 設計目標の損小利大と現実の損益比に乖離が生じている
- ⚠ GBP/JPYはスプレッドが広くなりやすく、小利益積み上げ型には不利な場面が多い
運用シミュレーション
現状のデータをもとにロット別の試算を作成しました。あくまで参考値であり、将来の利益を保証するものではありません。
資金別・ロット別の試算
| 運用資金 | ロット | 月間想定取引数 | 現PFでの月間損益目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 10万円 | 0.01lot | 3〜5取引程度 | ほぼゼロ〜わずかなプラス | 現状は様子見レベル |
| 30万円 | 0.03lot | 3〜5取引程度 | 数百円程度(PF次第で逆転) | スプレッドに注意 |
| 50万円 | 0.05lot | 3〜5取引程度 | 数百〜1,000円台(不安定) | 取引量の回復が前提 |
現状の90日3取引というペースは実質的に月1取引前後で、運用の評価自体が困難です。スプレッドやスリッページのコストが収益に占める割合も大きく、ロットを上げても基本的な問題は変わりません。
撤退条件の目安
London Fix Strategyを運用する場合、以下のような状況が続いた際は一時停止または撤退を検討することをおすすめします。
- 3ヶ月連続でPFが1.0を下回る状態が続いた場合
- 資産が最初の元本から10%以上減少した場合
- 稼働停止(取引ゼロ)が2ヶ月以上続いた場合
- 平均損失が平均利益の1.5倍以上に拡大した場合
特に稼働停止は、EAが設定条件に合う相場を見つけられない状態を示す重要なシグナルです。稼働率の回復を待ちながら小さいロットで観察する姿勢が現実的です。
London Fix Strategyの向き不向き
このEAが合うタイプ、合わないタイプを正直に整理します。
このEAが向いている人
- ✅ 無料版で実際の動作を確認してから判断したい人
- ✅ GBP/JPYの時間特化型EAに興味があり、少額から検証したい人
- ✅ ロンドン時間帯の相場特性を活かした取引ロジックに共感できる人
- ✅ 最大2ポジションというシンプルな構成で、ナンピンを避けたい人
- ✅ 長期的にデータが積み上がった段階で再評価する前提で運用できる人
このEAが向かない人
- ⚠ 今すぐ安定した収益を期待している人(現状のPF1.01では難しい)
- ⚠ スプレッドの影響を受けやすいブローカーを使っている人
- ⚠ 複数EAの比較をせず、このEA単独で運用を完結させたい人
- ⚠ 月に数回程度しか取引がない現状のペースに不満を感じる人
- ⚠ GBP/JPYの急変リスク(英国指標・日銀介入)に精神的に耐えられない人
始め方の流れ
試してみたい場合は、まず無料版から始めることをおすすめします。シストレ.COMのアカウントを作成し、公式ページから無料版EXファイルをダウンロード、MT4のEAフォルダに配置して再起動後にGBP/JPYのM5チャートにアタッチします。設定はデフォルトのまま動作確認を行い、数週間様子を見てから有料版の検討に移るのが安全です。
ブローカーはGBP/JPYのスプレッドが平均3〜5pips以内のところを選ぶと、4pips超という目標利益を実現しやすい環境を整えられます。
よくある質問(FAQ)
Q. London Fix Strategyは無料版と有料版で何が違いますか
A. 無料版は機能や対象期間を限定した体験版的な位置づけで、フルロジックでの長期運用には有料版(19,800円)が必要です。まず無料版で動作スタイルや取引頻度を確認し、現状のフォワード成績を踏まえて有料版購入は慎重に判断することをおすすめします。
Q. PF1.01という数値はどう見ればよいですか
A. プロフィットファクター(PF)は総利益を総損失で割った数値で、PF1.01は「20,541円稼いで20,258円を失った」という意味です。差額はわずか283円で、取引コストを含めると実質損益はゼロ以下になる可能性が高い水準です。安定運用には少なくともPF1.3以上が目安とされ、現状は様子見が適切な段階です。
Q. 直近90日間の取引数が3件というのは問題ですか
A. 懸念すべきシグナルです。エントリー条件が現在の相場環境に合わなくなっている可能性があり、取引数が少ないほど収益の評価が難しく、VPS代など稼働コストに対する効率も下がります。稼働率の回復を確認してから本格運用を検討することをおすすめします。
Q. GBP/JPYを選んでいる理由はなんですか
A. GBP/JPYはロンドンフィックス前後に大きな値動きが生じやすく、このEAが狙う「ロンドン時間の活発さ」を最大限に活かせる通貨ペアだからと考えられます。ただしスプレッドが広い傾向があり、短期の小利益を積み上げる設計には不利な面もあります。
Q. バックテスト勝率51%とフォワード勝率53.8%はどう解釈すればよいですか
A. 勝率が近い水準にあることは一定の再現性を示唆しますが、問題は勝率ではなくPFです。勝率53.8%でも平均損失が平均利益を上回っているためPF1.01に留まっており、損益比の改善が評価を左右します。
Q. 有料版19,800円は回収できますか
A. 現状のデータでは回収見通しを立てるのが難しい状態です。0.01lotで80取引283円という実績では、19,800円の回収には相当な時間と取引数の増加が必要です。無料版でしばらく観察し、稼働率とPFの改善を確認してから判断することをおすすめします。
Q. 同じGBP/JPY系のEAと比べてどうですか
A. Fマガが検証しているGBP/JPY対応EAの中では、BBBreakerRush(PF0.69・マイナス稼働)よりは損益比が若干健全です。ただしPF1.01では同様に様子見が適切で、別の選択肢を検討する際はシストレ.COMで複数EAのフォワード実績を比較することをおすすめします。
Q. どんなブローカーで運用するのが向いていますか
A. ロンドン時間帯でGBP/JPYの平均スプレッドが3〜5pips以内のブローカーを選ぶと、4pips超を目標とする本EAのロジックが機能しやすくなります。スプレッドが広いとコストで利益が削られPFがさらに悪化するため、MT4対応かつGBP/JPYの流動性が高い業者を比較検討してください。
まとめと総評
London Fix Strategyの評価をまとめます。
フィックス前後の値動きを狙うというロジックには一定の根拠があり、ナンピン・マーチンゲールなしの最大2ポジション設計や損益比が極端に崩れていない点はプラス評価できます。しかし現時点のフォワードは80取引でPF1.01とほぼブレイクイーブンで、設計目標の損小利大とは逆に平均損失が平均利益をわずかに上回っています。さらに直近90日間の取引数が3件にとどまり、相場環境の変化への適応に課題が生じている可能性があります。
無料版から試せる点は購入リスクを下げるうえで評価できます。有料版への移行を急ぐ必要はなく、無料版で取引頻度と損益比の推移を観察することをおすすめします。総合評価はグレードD(★2.0/5.0)で様子見を強く推奨します。有料版購入は、取引数が200を超えPFが安定的に1.3以上になった段階で再評価することをおすすめします。
Fマガ総合評価まとめ
- 総合グレード D(★2.0/5.0)
- フォワードPF 1.01(実質ブレイクイーブン)
- 総取引数 80取引(データ不足段階)
- 直近稼働率 90日3取引(低下中)
- 判定 様子見推奨。データ蓄積と稼働率回復を確認してから判断




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