本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
GOLD(XAU/USD)を15分足で取引する変則マーチン型EA「ROSE EA」を、Fマガ編集部がバックテストデータをもとに検証しました。結論からお伝えすると、総合評価はC(★2.0/5.0)。バックテストでは約5年間・6,753取引でPF1.82・勝率70%という数字が残っていますが、フォワードデータは公開されておらず、現在は配布終了という状況です。
変則マーチン(ナンピン+ピラミッティング)の性質上、最大10ポジションまで積み増す設計で、最大ドローダウンには19.96%と36.77%という2つの数値が存在します。この乖離も含めて、データで判断できることとできないことを正直にお伝えします。

30秒でわかる ROSE EA
- 総合評価 ★2.0/5.0(C|BTのみ・フォワード未公開・配布終了)
- バックテスト 勝率70% / PF1.82 / 約5年・6,753取引
- 対象通貨ペアはGOLD(XAU/USD)・M15足・最大10ポジのマーチン系
- 最大DD 19.96%(別集計36.77%)という2つの数値が存在
- 一言評価「BTの数字は悪くないが、フォワードなし・配布終了で評価困難」
ROSE EAの基本情報と仕様
ROSE EAはCOSMOS GROUPが開発したGOLD(XAU/USD)専用のMT4 EAです。15分足の変則マーチン戦略で、ナンピンとピラミッティングを組み合わせる設計が最大の特徴です。価格は32,000円でしたが、現在はシストレ.COMでの配布が終了しており、新規入手はできません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EA名 | ROSE EA |
| 開発元 | COSMOS GROUP |
| 価格 | 32,000円(現在配布終了) |
| プラットフォーム | MT4 |
| 対応通貨ペア | GOLD(XAU/USD) |
| 時間足 | M15(15分足) |
| 取引戦略 | 変則マーチン(ナンピン+ピラミッティング) |
| 最大ポジション数 | 10 |
| バックテストPF | 1.82(約5年・6,753取引) |
| バックテスト勝率 | 70% |
| バックテスト最大DD | 19.96%(別集計 36.77%) |
| フォワードデータ | 公開なし |
| Fマガ総合評価 | ★2.0/5.0(C) |
バックテストの取引数は6,753件と多く、統計的な信頼性の土台は一定程度あります。ただしフォワードデータが未公開で、実際の市場での挙動は確認できません。配布も終了しているため、参考情報として読んでいただく形になります。
このEAは現在配布を終了しています
シストレ.COMでの配布は終了しました。現在稼働中のEAはこちらのランキングをご参照ください。
取引ロジックと変則マーチンの特徴
ROSE EAの戦略の核は「変則マーチン」にあります。通常のマーチンゲールは負けたら倍張りする手法ですが、ROSE EAはナンピン(逆張り追加)とピラミッティング(順張り追加)を組み合わせた複合設計を採用しています。
エントリーと決済の仕組み
GOLDの15分足を監視して独自シグナルでエントリーし、最大10ポジションまで建てられます。逆行時はナンピンで追加し、順行時はピラミッティングで利を伸ばす方向に追加します。この2方向への追加機能が「変則」と呼ばれる理由で、転換後に利益を積み増せる反面、複数ポジションが同時に動くため、含み損が重なる局面では損失が急拡大するリスクも内包しています。
GOLD(XAU/USD)への特化と相場適性
GOLDは地政学的リスクや米国の金融政策に大きく反応する高ボラ通貨で、ROSE EAはこの大値幅の特性を前提に、複数ポジションで利益を狙う構造です。得意なのは方向感が出てから継続的に動くトレンド相場、苦手なのはナンピンが積み重なったまま値が戻らないレンジの往来相場です。
GOLDは有事の際に数十ドル単位で急騰・急落することがあり、急変時にポジションが積み上がっていると短時間で想定を超えた損失が発生します。マーチン系全般の弱点ですが、GOLDのような高ボラ通貨では特に注意が必要です。
ナンピン+ピラミッティングのリスク構造
変則マーチンは両方向への追加がある分、管理するポジション数が増えやすく、10ポジションフル稼働時は証拠金に大きな負荷がかかります。6,753取引という母数があっても、実際に10ポジション同時保有した局面の頻度やその際のドローダウンは公開データから読み取れません。最大DDとして19.96%と36.77%という2つの値が存在することが、このEAのリスク評価の難しさを示しています。
バックテスト成績データの評価
ROSE EAのバックテストは約5年間・6,753取引という規模で、評価のベースとして一定の信頼性があります。ただしフォワードデータが存在しない以上、実運用の参考にする際は慎重さが必要です。
バックテスト数値の読み方
公開されているバックテスト主要数値は以下のとおりです。
| 指標 | 数値 | コメント |
|---|---|---|
| 期間 | 約5年間 | 複数の相場局面を含む規模 |
| 取引数 | 6,753回 | 統計的信頼性の基盤は十分 |
| プロフィットファクター | 1.82 | BT限定では合格水準 |
| 勝率 | 70% | マーチン系では見やすい数字だが要注意 |
| バックテスト総利益 | 1,652,382円 | ロット設定次第で変動 |
| 最大DD(主値) | 19.96% | メインで公開されている値 |
| 最大DD(別集計) | 36.77% | 別条件または別期間での集計値 |
PF1.82は「粗利益が粗損失の1.82倍」を意味し、収益性としては及第点です。勝率70%は一見高いですが、マーチン系は損切りを後回しにして含み損を抱えるため勝率が高く出やすい構造で、PFと勝率だけで優秀と判断せずドローダウンと組み合わせて読む必要があります。
2つのDD値(19.96% vs 36.77%)の意味
19.96%と36.77%という差は、集計期間(5年全体か特定サブ期間か)、ロット計算方式、ナンピン発動条件の違いなどで生じたと考えられます。いずれにせよ、実際の最大損失は19.96%より大きくなる可能性があると見ておくのが安全です。
フォワードデータがあれば実際のDD推移を確認できますが、このEAは未公開です。そのため「本当のリスクは36.77%以上になり得る」という前提でリスク管理を考える必要があります。
バックテストは過去データへの最適化(カーブフィッティング)が入りやすく、未来の相場では数字が劣化するのが一般的です。PF1.82・勝率70%という数字がリアル口座でも再現されるかは、フォワードデータなしでは確認できません。この点を踏まえて評価を読んでください。
5段階評価と採点根拠
Fマガ編集部では5つの軸で評価し、平均を総合スコアとしています。ROSE EAの総合評価はC(★2.0/5.0)です。
採点の根拠
| 評価軸 | スコア | 根拠 |
|---|---|---|
| 収益性 | 3.0 | BT PF1.82・6,753取引で一定の信頼性はあるが実証なし |
| 安定性 | 2.5 | フォワードなし・DD36.77%の別値が存在し不確実 |
| リスク管理 | 2.0 | 最大10ポジマーチン・最大DD36.77%というリスク水準 |
| 信頼性 | 1.5 | 配布終了・フォワード未公開でトラックレコードなし |
| コストパフォーマンス | 1.0 | 32,000円だったが現在は入手不可のため最低評価 |
| 総合(平均) | 2.0(C) | BTのみ・配布終了・フォワード未公開の総合 |
評価できる点と注意すべき点
評価できる点は、約5年・6,753取引というバックテスト規模です。取引数が多いほど偶然の影響が薄れ、戦略の統計的な有効性を測りやすくなります。PF1.82も過去データ上は合格水準です。
注意すべき点は3つです。第一にフォワードデータが一切公開されておらず、BTの数字がリアル環境で再現されるか確認できないこと。第二にDDの2値問題で、19.96%と36.77%の乖離により実際のリスク水準が不明瞭なこと。第三に配布終了という事実で、入手できない以上どれだけBTが良くても実運用に繋がらないことです。
運用リスクシミュレーション
フォワードデータがないため、バックテストのDD数値をもとに試算します。実際の損失はBTと異なる可能性があります。
資金別のDD影響試算
最大DDを保守的に36.77%で計算した場合、以下の損失が想定されます。
| 運用資金 | DD 19.96%時の損失 | DD 36.77%時の損失 |
|---|---|---|
| 50万円 | 約99,800円 | 約183,850円 |
| 100万円 | 約199,600円 | 約367,700円 |
| 200万円 | 約399,200円 | 約735,400円 |
36.77%のDDが発生した場合、100万円の運用資金では約37万円が失われる計算です。フォワード環境ではBTより大きなDDも珍しくないため、実際はこれ以上の損失リスクを想定する必要があります。
撤退条件の考え方
マーチン系EAでは撤退基準を事前に決めておくことが重要です。「耐えれば戻る」と思いがちですが、相場が長期間戻らないケースでは損失が膨らみ続けます。運用資金の20%を超える含み損が発生した時点、つまりバックテストの主要DD値(19.96%)を超えた時点で異常と判断し、停止を検討するのが現実的なラインです。
またGOLDは急騰・急落が起きやすく、ポジションが積み上がった状態では理論上の損失計算で収まらない事態になり得ます。重要経済指標や政策発表前後はEAを一時停止するリスク管理も視野に入れてください。
推奨資金と類似EA比較
仮に運用するなら、最大DD36.77%を吸収できる余裕資金の確保が前提です。ただし現在は配布終了のため、新規での運用自体が不可能です。GOLD対応のマーチン系EAは他にも複数あり、フォワードデータが公開されている稼働中のEAと比較すると、フォワード未公開のROSE EAはリスク評価の面で大きく見劣りします。同じ資金リスクを許容するなら、実績が確認できる稼働中のEAを選ぶ方が合理的です。
ROSE EAはどんな人に向いているか・向いていないか
配布終了のため、「向き」の評価は参考情報として提示します。現時点で新規にROSE EAを運用する手段はありません。
向いている人(仮定的な条件)
仮に入手できた場合に向いているのは、GOLD取引の経験があり高ボラ通貨の値動きの荒さに精神的に耐えられる人、そして最大DD36.77%をカバーできる資金量とそれを超えた追加損失にも対応できる余裕資金を持つ人です。資金に余裕がない状態でマーチン系を動かすのは危険です。
向いていない人
「データで実績を確認してから運用したい」という方針の人には向きません。ROSE EAはBTのみの評価で、実際の相場でどう動くかが不明だからです。またナンピンで含み損を抱えて保有を続ける戦略は精神的な負荷が大きく、短期間の損失で辛くなる方はトレンドフォロー系や損切りが明確な戦略の方が合っています。
資金管理を厳密にしたい人にも不向きです。マーチン系は理論上のリスクが青天井になる可能性があり、最大損失を限定する厳密なリスク管理が設計上難しいためです。固定損切りでリスクを明確にしたい方はシングルポジション型のEAを選ぶべきです。
現状の推奨行動
ROSE EAは入手できないため、このレビューの実用的な価値は「設計思想とリスク特性の理解」と「類似EAを選ぶ際の参考」の2点です。EA選定で最も重視すべきは「フォワードデータの有無」です。どれだけBTの数字が優れていても過去データへの適合結果に過ぎず、リアル環境で同じ結果が出るとは限りません。ROSE EAは、フォワード未公開のEAがどれほど評価困難かを示す典型例です。同様の変則マーチン設計を持つEAを選ぶ際は、特にフォワードのDD推移に注目してください。
よくある質問(FAQ)
Q. ROSE EAはいま入手できますか?
A. 現在は入手できません。シストレ.COMでの配布は終了しており、商品ページも存在しない状態です。二次販売や非公式サイトからの入手は、改ざんリスクや保証のなさから推奨できません。
Q. バックテストのPF1.82という数字は信頼できますか?
A. 約5年・6,753取引というデータ規模は一定の統計的根拠があります。ただしマーチン系はBTでカーブフィットが入りやすく、フォワードデータがない以上、BT数値のみで「信頼できる」とは判断できません。参考値として見てください。
Q. 最大DDが19.96%と36.77%と2つあるのはなぜですか?
A. 集計条件や期間の違いによるものと考えられます。同じEAでも、計測期間・ロット設定・ナンピン発動条件の違いによって最大DDは変わります。安全側に見るなら36.77%を前提としてリスク管理を組むのが適切です。
Q. なぜフォワードデータが公開されていないのですか?
A. 開発元であるCOSMOS GROUPから公式な理由は明らかにされていません。配布終了という事実と合わせると、フォワードの数字が公開できない何らかの理由があった可能性はありますが、断言はできません。
Q. 変則マーチンとはどういう意味ですか?
A. 通常のマーチンゲールは負けたら倍張りするシンプルな手法ですが、ROSE EAはナンピン(逆方向への追加)とピラミッティング(順方向への追加)を組み合わせた複合設計です。相場の方向に応じて2パターンの追加エントリーを行うため「変則」と呼ばれます。
Q. GOLDのEAはリスクが高いですか?
A. GOLDは地政学的リスクや金融政策に大きく反応し、主要通貨ペアより急激な値動きが起きやすい特性があります。そこにマーチン系を組み合わせると、急変時に複数ポジションがまとめて逆行するリスクがあります。一般的にGOLD×マーチン系の組み合わせはリスクが高いと見なされます。
Q. 似たタイプで現在入手できるEAはありますか?
A. GOLD対応のEAは他にもあります。フォワードデータが公開されていて実績が確認できるものを選ぶことが重要です。現在稼働中のEAはシストレ.COM連動ランキングから確認できます。
Q. 配布終了のEAをレビューする意味はありますか?
A. 直接の入手目的ではなく、変則マーチン戦略の特性理解やリスク評価の学習、類似EAとの比較検討に役立ちます。また「フォワードなし・DDの2値問題」という具体的なケースを通じて、EA選定時に何を確認すべきかを学ぶ参考になります。
まとめと結論
ROSE EAについて、入手可能なデータをもとに正直に評価しました。総合評価はC(★2.0/5.0)です。
バックテストの規模(約5年・6,753取引)とPF1.82という数字は、戦略として一定の有効性を示しています。しかし、フォワードデータが公開されていないこと、最大DDに19.96%と36.77%という2値の乖離があること、配布が終了して入手できないことの3つが評価を大きく引き下げています。
変則マーチンは順張りへの積み増しで単純なマーチンより柔軟性がありますが、最大10ポジションと高ボラのGOLDの組み合わせでは急変時のリスクが大きく、フォワード実績なしではBTの数字が再現されるか確認できません。「フォワードで実績を確認してから評価する」というFマガの基準に照らすと、C評価が妥当です。
EA評価で重視すべきは、フォワードデータの有無、公開DDの最大値を前提にしたリスク試算、配布・サポートの継続の3点です。これらを満たさないEAは、いかにBTが良くても実運用には不向きと判断するのが安全です。GOLDでマーチン系を運用したい方は、現在稼働中でフォワードデータが公開されているEAを比較することをお勧めします。
このEAは現在配布を終了しています
シストレ.COMでの配布は終了しました。現在稼働中のEAはこちらのランキングをご参照ください。
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