本記事は情報提供を目的としており、特定の金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。FX取引にはリスクが伴い、投資元本を失う可能性があります。投資判断はご自身の責任において行ってください。
5通貨ペアに両建てグリッドを展開するFX自動売買EA「Awesome_System」を、Fマガ編集部がバックテストデータで徹底検証しました。結論からお伝えすると、総合評価はD(★2.0/5.0)。プロフィットファクター1.55・勝率87%という数字は一見魅力的ですが、取引数がわずか558件という小サンプルであり、ペイオフレシオ0.20という構造的欠陥が全体の評価を大きく引き下げています。
さらに、このEAはすでに配布を終了しており、現在は入手できません。最大15ポジションの両建てグリッドは、相場の急変時に複数の含み損ポジションが同時に積み上がるリスクを内包しています。数字の見え方と実際のリスクの乖離が大きい点を、正直にお伝えします。
30秒でわかる Awesome_System
- 総合評価 ★2.0/5.0(D|入手不可・構造的リスクあり)
- 勝率87% / プロフィットファクター1.55 / 取引数558件(小サンプル)
- ペイオフレシオ0.20という数字は「5勝してやっと1敗分の損失をカバー」できる水準
- 最大15ポジション両建てグリッドは急変動時に大幅ドローダウンの危険性あり
- 一言評価「配布終了かつ構造リスク高。現在入手・運用する理由が見当たらない」
このEAは現在配布を終了しています
シストレ.COMでの配布は終了しました。こちらのランキングで現在入手可能なEAをご確認ください。
Awesome_Systemの基本情報とスペック
まずはどのようなEAなのか、基本スペックを整理します。5通貨ペアを同時に扱う多通貨型で、グリッドと両建てを組み合わせた特殊な設計が特徴です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| EA名 | Awesome_System |
| 開発元 | 不明 |
| 価格 | 56,000円(配布終了) |
| プラットフォーム | MT4 |
| 対応通貨ペア | EURUSD / AUDUSD / AUDCAD / AUDNZD / USDCHF(5通貨) |
| 時間足 | M15(15分足) |
| トレードスタイル | 両建てグリッド(ヘッジ機能付き) |
| 最大ポジション数 | 15 |
| 入手状況 | 配布終了(シストレ.COM 404) |
| Fマガ総合評価 | ★2.0/5.0(D) |
開発元が不明というのは、問題発生時のサポートが受けられないことを意味します。56,000円という価格に対して開発者の素性がわからない点は、購入判断における重要なリスク要素です。現在は配布も終了しています。
両建てグリッドのトレードロジックと相場適性
Awesome_Systemは「グリッドトレード」と「両建て(ヘッジ)」を組み合わせた複合型の戦略を採用しています。見た目は複雑ですが、基本的な動作原理を理解しておくことが重要です。
グリッドトレードの基本的な仕組み
グリッドトレードとは、あらかじめ設定した価格間隔ごとに自動でエントリーと利確を繰り返す手法です。相場が一定のレンジ内で動いている間は、機械的に利益を積み上げられる設計です。
Awesome_Systemではこれを5通貨ペアで同時展開するため、単一通貨ペアより利益機会が多くなります。ただし全通貨が同時に不利な方向に動いた場合、損失も5倍の速度で膨らむ点に注意が必要です。
ヘッジ(両建て)機能の役割
両建て機能は、含み損が大きくなったポジションに対して逆方向のポジションを建てることで、それ以上の損失拡大を一時的に止める仕組みです。理論上はリスクを抑えられますが、実際には両建てコスト(スプレッド)が積み上がり、最終的に決済する際に大きな損失が顕在化するケースがあります。
最大15ポジションの上限はあるものの、急激な相場変動でグリッドが崩れると、複数ポジションの含み損が一気に積み上がります。
得意な相場と苦手な相場
得意な相場は穏やかなレンジ相場や、緩やかなトレンドが継続する局面です。価格が設定したグリッド内で往復するほど、機械的に利益が積み上がります。
苦手な相場は大きなトレンドが発生する局面や、急激な相場変動が起きる場面です。グリッドから価格が大きく外れると含み損ポジションが増加し、ヘッジコストも膨らみます。米雇用統計や中央銀行の政策決定など重要イベント時は特に注意が必要です。
バックテスト成績の評価と信頼性の問題
公開されているバックテストデータを具体的な数値で確認し、その信頼性を評価します。
バックテスト主要指標
| 指標 | 数値 | 評価 |
|---|---|---|
| プロフィットファクター | 1.55 | 普通 |
| 勝率 | 87% | 高い |
| 総取引数 | 558件 | 小サンプル |
| 純利益 | +28,049円 | 少額 |
| 最大ドローダウン | 3.09% | 見た目は良い |
| ペイオフレシオ | 0.20 | 問題あり |
ペイオフレシオ0.20が意味すること
ペイオフレシオとは「平均利益 ÷ 平均損失」で計算される指標です。0.20という数値は、1回負けたときの損失を取り戻すために5回勝ち続けなければならないことを示しています。
勝率87%でも、87回の利益合計を13回の損失合計がほぼ食いつぶす計算になります。グリッド型EAの高勝率は「小さく頻繁に勝ち、大きく稀に負ける」という非対称リスク構造の裏返しです。
558件というバックテストの取引数は統計的信頼性として不十分です。FX自動売買のバックテストでは最低でも1,000件以上、できれば3,000件以上のデータが望ましいとされています。558件では相場の荒れた局面が十分に含まれていない可能性があり、好条件の期間のみで検証された結果である可能性を排除できません。
Awesome_Systemの5項目グレード別評価
Fマガでは独自の5項目評価基準を用いてEAを採点しています。Awesome_Systemの総合評価はD(★2.0/5.0)です。各項目の根拠を詳しく説明します。
EAを評価する際は「勝率」だけを見て判断することは危険です。勝率87%という高い数字を持ちながらも、ペイオフレシオ0.20という低い損益比では、トータルでの収益性が担保されません。
また、5通貨対応という多様性も、豪ドル3通貨(AUDUSD・AUDCAD・AUDNZD)への集中が実質的なリスクを高めている点を見逃せません。
| 評価項目 | 点数 | 根拠 |
|---|---|---|
| 収益性 | 2.5 | PF1.55だが558取引の小サンプルで信頼性が低い |
| 安定性 | 2.5 | ペイオフレシオ0.20で構造的リスクが顕著 |
| リスク管理 | 2.0 | 最大15ポジション両建て、5通貨同時展開はリスク過大 |
| 信頼性 | 1.5 | 配布終了・開発元不明・558取引のみのBT |
| コストパフォーマンス | 1.0 | 56,000円で現在入手不可。投資回収の手段がない |
| 総合評価 | ★2.0(D) | 5項目平均1.9点 → D評価 |
特にコストパフォーマンスは、56,000円という安くない価格に対して現在購入する手段が存在しないため、1.0点という最低評価になりました。
最大15ポジション両建てグリッドのリスクシミュレーション
実際の運用でどのような損失シナリオが起こりうるか、具体的な数値で確認します。グリッドEAのリスクは平常時には見えにくく、急変動時に一気に顕在化する特徴があります。
通貨ペアの相関リスクに要注意
Awesome_Systemが対象とする5通貨ペアのうち、AUDUSD・AUDCAD・AUDNZDの3ペアはいずれもAUD(豪ドル)が絡んでいます。豪ドルが急落するような市場環境(例えばオーストラリアの政策変更や資源価格の暴落)が発生した場合、この3ペアが同時に不利な方向に動く可能性があります。
5通貨に分散しているように見えて、実質的に豪ドルへの集中リスクを抱えており、分散効果が機能しないシナリオが存在することを理解しておく必要があります。
また、含み損ポジションが積み上がった状態でグリッドを維持するか、損切りして再構築するかの判断は自動化できず、人間の判断が求められる場面が生じます。完全自動化を想定していた投資家にとって、この手動介入の必要性は見落としがちな盲点です。
グリッド崩壊時の損失試算
バックテストで示された最大ドローダウン3.09%という数字は、検証期間中の結果にすぎません。グリッドEAの場合、相場がグリッドの設定範囲を大きく超えて動いたとき、未決済の含み損ポジションが急増します。
仮に10万円の証拠金なら正常時のドローダウンは約3,090円にとどまりますが、グリッド崩壊時は含み損ポジション15本分が一気に実現損に転じるシナリオも否定できません。グリッドEAはドローダウンが「階段状」に拡大する特性を持ちます。
両建てコストの累積問題
ヘッジ(両建て)中はロングとショートの両方を保有するためスプレッドが2倍かかり、保有が長引けばスワップコストも発生します。小さな利益を積み上げるグリッド型のEAでは、このコストが継続的に利益を削り取ります。
Awesome_Systemが向いているトレーダーと向かないトレーダー
どんなEAにも向き不向きがあります。ただしAwesome_Systemは現在入手できないため、以下は参考情報として読んでいただき、類似の両建てグリッドEAを検討する際の判断基準としてご活用ください。
このタイプのEAに向いているトレーダーの特徴
両建てグリッドEAは運用上、一定の余裕資金と精神的な耐性が求められます。次のような特徴を持つトレーダーには比較的適合しやすい傾向があります。
- 相場が大きく動かない穏やかな局面でコツコツ稼ぐことを好む方
- ドローダウンが一時的に大きくなっても資金的・精神的に耐えられる方
- グリッドEAの仕組みを理解したうえでリスクを受け入れられる上級者
- 証拠金に十分な余裕があり、グリッドが崩れても追加証拠金を入れられる方
このタイプのEAが向かないトレーダーの特徴
一方で、以下のような状況にある方には両建てグリッドEAは適していません。
- 少額の証拠金(10万円未満)からFX自動売買を始めようとしている初心者の方
- 損切りを徹底し、リスクを明確に限定したい方
- 市場の急変動(雇用統計・FOMCなど)前後を含む全期間を自動運用したい方
- 開発元へのサポート問い合わせを重視する方(開発元不明のため不可)
現在Awesome_Systemは入手できないため、上記の向き不向きは「類似EA選びの参考情報」として活用してください。入手可能な両建てグリッドEAを検討する際は、取引数3,000件以上のバックテスト・フォワードテスト結果があるもの、開発元が明確なものを優先的に選ぶことを推奨します。
このEAは現在配布を終了しています
シストレ.COMでの配布は終了しました。こちらのランキングで現在入手可能なEAをご確認ください。
Awesome_Systemに関するよくある質問
Q. Awesome_Systemはどこで入手できますか?
現在は入手できません。シストレ.COMでの配布は終了しており、ページにアクセスすると404エラーが表示されます。他の販売サイトでの取り扱いも確認されていないため、現時点では正規の入手経路が存在しない状態です。
Q. 勝率87%なのにD評価なのはなぜですか?
勝率が高くてもペイオフレシオが低いと、実際の利益は限られます。Awesome_Systemのペイオフレシオは0.20であり、1回の損失を補うために5回勝ち続ける必要があります。さらに取引数が558件と少なく、この数字の統計的な信頼性が低い点も評価を下げた理由です。勝率だけで判断すると実態を見誤るリスクがあります。
Q. 最大ドローダウン3.09%は優秀ではないですか?
バックテストの期間限定の数値として見れば低い水準ですが、グリッドEAはバックテスト外の相場環境(グリッド範囲を超えた急変動)では一気にドローダウンが拡大する特性があります。3.09%という数字はあくまでも検証期間中の値であり、将来も同水準が続く保証はありません。
Q. 5通貨ペアへの分散はリスク低減になりますか?
一定の分散効果はありますが、5ペアのうち3ペア(AUDUSD・AUDCAD・AUDNZD)が豪ドルを含む点に注意が必要です。豪ドルが急変するような局面では3ペアが同時に不利になり、分散効果が機能しないシナリオが存在します。完全な分散とは言えない構成です。
Q. 両建て機能はリスクを減らせますか?
短期的には含み損の拡大を抑える効果があります。しかし両建て中はロングとショートの両方でスプレッドコストが発生し、長期間の保有ではスワップコストも加わります。最終的に片方のポジションを決済する際に、コスト分だけ余分な損失が確定する点も理解しておく必要があります。
Q. 類似の両建てグリッドEAを探す場合、何に注意すればよいですか?
まず取引数3,000件以上のバックテスト結果があるか確認してください。次にペイオフレシオが0.5以上あるか確認します。0.5未満の場合は勝率が70%以上ないと安定した利益確保が難しくなります。さらに開発元が明確で継続サポートを受けられるか、フォワードテストの実績があるかも重要な判断材料です。
Q. Awesome_Systemに近い戦略で入手可能なEAはありますか?
現在シストレ.COMで配布中のEAには、グリッド型・多通貨型の商品がいくつかあります。詳しくはFマガのランキングページで確認できます。ただし類似戦略のEAにも同様のリスクが伴うため、本記事で解説したペイオフレシオや取引数のチェックを事前に実施してから選定することを推奨します。
Awesome_Systemの総合評価まとめ
Awesome_Systemについて、入手可能なデータをもとに評価しました。最終的な判断を以下にまとめます。
Fマガ最終評価 D(★2.0/5.0)
- 勝率87%・PF1.55の数字は見栄えが良いが、558件の小サンプルで信頼性が低い
- ペイオフレシオ0.20という構造的な問題が収益の安定性を損なっている
- 最大15ポジションの両建てグリッド戦略は急変動時の損失リスクが高い
- 開発元不明・配布終了・サポートなしの3条件が重なり、新規購入の意義がない
- 56,000円という価格に対して入手不可能という事実が、コスパ評価を最低にした
数字だけ見ると「勝率87%・最大ドローダウン3.09%」という印象が先行しますが、ペイオフレシオ0.20という根本的な問題と、小サンプルバックテストという信頼性の低さが重なると、この数字を鵜呑みにするのは危険です。
現在このEAは配布終了しており、一般の方が購入・運用する手段はありません。過去に購入済みの方も、開発元への問い合わせができない環境で継続利用することのリスクを十分に検討してください。類似の両建てグリッドEAを探している方は、今回の分析で挙げた判断基準(取引数・ペイオフレシオ・開発元の透明性)を参考に選定を進めてください。
なお、多通貨グリッドEAでは各通貨ペアの証拠金を合算した必要資金が想定以上に大きくなります。最大15ポジションという設定を5通貨ペアで同時稼働した場合、合計最大75ポジションが積み上がる計算となるため、必要証拠金は十分な余裕を持って確保する必要があります。
配布終了EAを継続利用する場合は、MT4のアップデートやブローカーの仕様変更に追従できないリスクを踏まえ、定期的なパフォーマンス監視と明確な撤退基準の設定がとりわけ重要です。
このEAは現在配布を終了しています
シストレ.COMでの配布は終了しました。こちらのランキングで現在入手可能なEAをご確認ください。
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